何を基準にメーカーを選べばいいのか。
最初は何もわかりませんよね。
性能が良いに越したことはないけど、せっかくだしデザインにもこだわりたい。
予算的にはどこか妥協しなきゃいけないけど、何を削れば良いのかわからない…
なんていうお悩みを抱える方も多いのではないでしょうか。
今回はそんな方に向けて、
・実際に家を建てた人がどういう基準でメーカーを選んだのか
・なぜそれを基準にしたのか
その一例として、私たちが「メーカー選びの基準にした項目」と、「あえて考慮しなかった項目とその理由」について紹介します。
私たちがメーカー選びの基準にしたこと
予算
言うまでもありませんね。
どのようにして予算を決めたかを紹介します。
私たちは最初に建物、土地、諸経費、全部ひっくるめて4000万円という基準を決めていました。
このため、何も考えずに建築費の高いメーカーを決めてしまうと、土地を選べなくなります。
メーカー選びにあたっては、ある程度自分たちの希望するエリア・条件を満たす土地は、いくらくらいするのか、相場を掴む必要がありました。
私たちが土地に求めた条件は大きく下記の3つ
・面積50坪以上
・駅まで徒歩20分以内
・日当たり良好
このような条件を満たす土地は、1800万円〜くらいでした。
このため建物にかけられる費用は諸経費込みで2200万円程度。
大手ハウスメーカーはとてもじゃないけど建てられません。
さよなら住友林業。夢をありがとう。
性能
安けりゃいいってもんじゃない
耐震性、気密・断熱性、省エネ性等、家の性能には様々な要素があります。
でもどのレベルが必要なのかが素人にはわかりません。
そこで参考にしたのが、以前の記事でも紹介したYouTube「せやま大学」。
「やりすぎずやらなさすぎない、ちょうどいい塩梅」の性能がまとめられているので、こちらの記事を参考にしました。
もちろん全て鵜呑みにしたわけではありません。各項目について勉強した上で、自分達にとって何が必要かを精査しました。
住宅の性能についてもっと詳しく知りたい方へ
家を建ててから知りましたがこちらも大変参考になります。
住宅の性能について、客観的データや科学的根拠に基づいて詳しく解説されています。
「担当者の営業トークだけではどうも信用できない」なんていう方はこの方のYouTubeチャンネルを強くお勧めします。
複数の情報源に触れた上で何が本当で何が大切か、見極めて参考にしていただければと思います。
営業担当者
嫌じゃなければOK!
と言う感覚で決めました。
問い合わせに対するレスポンスの早さ、正確性も重視していましたが、どのメーカーの担当者もこの点について不満はありませんでした。
ただ、契約したメーカーの担当者は、その中でも特にレスポンスが早かったのでより安心して契約できました。
ちなみに嫌だった例
とある住宅会社の担当者は、展示場で受付や案内を担当する従業員をひとえに「女性」と表現し、「うちは女性を雇わず、展示場の運営を私たち社員自ら行うことでコストを削減しています!」と謳われていました。
その言い方ってどうなんだろう…
言葉尻をとって批判する気はありませんが、少しいい気はしなかったのでお断りしました。
デザイン
私たちは白・グレー・木目を基調としたシンプル・ナチュラルな家を目指していました。
このため、あらゆる素材が木でできている無垢材の押し売り住宅や、西海岸の風を感じられそうなアメリカンスタイルのメーカーは避けました。
注文住宅なので、自分の好みさえ伝えればある程度融通が利くだろうとは思っていましたが、やっぱりある程度好みを理解、共有してもらえそうな方と打ち合わせがしたいですよね。
アメリカンスタイル最高!Yo!みたいなテンションで来られると困ります。
好きな方ごめんなさい。
当初は気にしていたけど考慮しなくなった項目とその理由
ブランド力
当初は大手ハウスメーカーくらいしか知らなかったし、地元の工務店なんてリスキーだ、なんて思っていました。
しかし、予算の関係上検討せざるを得なくなったため、SUUMOカウンターを通して数社紹介してもらいました。
大手ハウスメーカー含め、7社ほど紹介され、結果的に名前も知らなかった中規模のメーカーと契約することになりました。
実際に建ててみて、間違いではなかったと感じています。
間違いではなかったと思える理由
- 大手に比べると圧倒的に安い
- 自分達の求める性能を概ねクリアしている
- 勉強しているうちに大手ブランドへのこだわりがなくなった
これから後悔が出てくる可能性はありますが…
保証
家は建てておしまいではなく、末長くメーカーとお付き合いするもの。
と思い、なるべく保証の充実したメーカーがいいな、と思っていました。
中には「60年保証!」と謳っているメーカーもありましたが、これにもタネがあるようで…
長期保証の実際
- 10年以内の保証は法律で決められており、大手も中小工務店も差はない
- 保証を継続するには定期的な有償メンテナンスが必要
- 上記の定期メンテナンスは内容や業者が指定され、価格交渉ができない
住んでからのメンテナンスを丸投げできるのはメリットだけど、そのために割高なメンテナンス費用を支払うのもいまいち…
保証はある程度で、自分で必要な時に手配するという方向でコスパ夫婦として合致しました。
考慮すべきだった項目
打ち合わせ回数
中には間取り選びは◯回まで、インテリアの打ち合わせは△回まで、と打ち合わせ回数が制限されているメーカーがあります。
契約したメーカーも、この回数制限が少しだけあり、何度か急かされるような場面がありました。
できればそのような制限があるかどうかくらいは、契約前に確認したほうがいいかもしれません。
提案力
自分たちで間取りやインテリアを考えるのが好きだったので、提案力は特に考慮していませんでした。
しかし、所詮私たちは素人。
設計士やインテリアコーディネーターなどのプロの視点やアドバイスがないと、自分達の考えが正しいのかどうかもわかりません。
残念ながら私たちが契約したメーカーの提案力は低く、間取り、窓の配置、電気配線、インテリアなど、ほぼ全てを自分達で考えました。
正直、設計費半分くらい返して欲しい…
話し出すと長くなりそうなのでこの件は改めて紹介します。
とにもかくにも、どんなに自分で考えるのが好きでも、提案力の高さもある程度考慮したほうがよかったな、というのが私たちの感想です。
以上、私たちのメーカー選定基準について紹介しました。
大きな基準は下記4点
予算・性能・営業担当者・デザイン
人それぞれ価値観が異なるとは思いますが、私たちはこれらを重視してメーカー選びを行いました。
結果として大きな後悔はしていませんが、もっと探せばさらに良いメーカーと出会えた可能性は十分にあった、と感じているのも事実です。
メーカー選びの基準も、メーカー選びにかけられる時間や労力もひとそれぞれ。
しかし、決して営業担当者や紹介サービス業者のうまい話に踊らされることなく、後悔のないメーカー選びをしていただければと思います。
それではまた!
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