家づくり中のみなさん、収納ってどのように考えますか?
ウォークインクローゼットなら3畳欲しいな
子供のおもちゃをしまうのにリビングに収納が欲しいな
など、広さや位置については考えられる方が多いと思います。
しかし、具体的な幅や奥行きまでは考えられていない方が多いのではないしょうか。
深く考えずにとりあえず確保した収納で、思ったよりスッキリ収納できない…なんていうことがあります。
そう、私たちのように。
今回は収納のサイズの決め方について、スッキリ収納するために意識してほしいポイント、サイズを調節する方法をご紹介します。
◆この記事でわかること
- 収納サイズの意識すべきポイント
- 間取りが変えられない場合の収納サイズの調節方法
「スッキリ収納する」とは
「スッキリ収納する」ってどういうことでしょう。
人によって考え方は様々かと思いますが、この記事では下記条件を満たすことを「スッキリ収納する」こととします。
・整然としている
・収納物の奥行や高さ、幅が統一されている。
・ぴったり収まっていて無駄な空間がない
具体的には下記の写真のようなイメージ
無駄な隙間や凹凸がなく、洗練されている印象になりますよね。
私たちもこんな収納に憧れていました。
結論:カラーボックスを意識する
スッキリ、かつコスパ良く収納するために、意識して欲しいポイントを紹介します。
それがカラーボックスを意識することです。
具体的に説明します。
こんなやつ
そう、誰もが一度は見たことがある、コスパ抜群の収納アイテムです。
収納に最適化された組み立て式の棚で、たくさんのメーカーから様々な製品が販売されています。
また、こんな収納ケースは見たことありますか?
これはカラーボックスに合わせて作られた収納ケースです。
こういったカラーボックスに最適化されいている収納グッズは、カラーボックス以上に様々な製品が販売されています。
具体的には下記サイズのものが多い。
100均やニトリなどの量販家具メーカー、ホームセンターなど、どこでも同じようなサイズのものが販売されています。
特に収納するものが決まっていない場合は、とりあえずこのサイズの倍数で収納を作っておけば、市販の収納ケースでスッキリ収納することができます。
私たちの失敗
私たちは脱衣所の収納の幅を775mmで作りました。
一般的な木造住宅では、図面の1マス分で収納を作ると、大体これくらいのサイズになります。
図面と有効幅の関係について、詳しくは以前の記事「有効幅の話」をご覧ください。
これ、先ほど説明した一般的なサイズの収納ケース(横幅260mm)が3つ横並びに入らないんです。
260 × 3 = 780mm > 775mm
実際の写真
5mm足りない…
おかげで100均やニトリ、ホームセンターで販売しているようなお手頃な定番サイズのケースは採用できず…
ピッタリ入れることのできるケースを求めて奔走しました。
その結果見つかったのが無印良品のこれ。
横幅255mmなので、255×3=765mmで、775mmの幅に3つ入る!
なんとかそれなりのものは見つかりましたが、高さや奥行きが中途半端で衣類をしまうには少し使いにくい。
一般的なサイズのものが入ればもっと選べたのになー、と後悔しています。
間取りを変えられない時の対策
スッキリ収納するためのサイズは分かったけど、もう間取りは変えられない…
そもそもそんなmm単位で間取りを調整なんてできない!
そんな場合の対策をいくつか紹介します。
着工前の対策
壁の厚みを調節する
壁の厚みはメーカーによって決まっていますが、場合によってはその厚みを変えることができます。
私たちのように「5mm足りない…」くらいであれば、壁の厚みで収納スペースを調節することができます。
ただし、どんな壁でも薄くできるわけではありません。
壁の厚みについて、詳しくはこちらの記事「壁の厚みの話」をご覧ください。
可動棚にする
可動棚の例
幅の調節は難しいですが、高さが調節できる棚は比較的安価に設置できます。
私たちもこの可動棚を多用しました。
入れるものや使い勝手に合わせて自由に高さを設定できるのはとても便利です。
完成後にできる対処
がんばって入るものを探す
私たちのパターンです。
カラーボックスって実はメーカーによってサイズが微妙に違うんです。
それぞれに合った収納ケースが販売されているので、たまーに少しサイズの異なる製品があったりします。
ただ、探しても見つからない、見つかっても奥行きや高さがしっくりこない、そもそも値段が高い、など不満も出ることがあります。
やはり収納自体を無難なサイズに仕上げるに越したことはないでしょう。
複数の製品を組み合わせる
統一感にこだわらないならサイズ違いのものをうまく組み合わせても良いでしょう。
幅が同じでなくとも色や柄、高さを統一させることである程度まとまりのある収納にできます。
私たちは統一感にこだわる派だったので断じて許容できませんでした笑
今回は脱衣所を例に、カラーボックスを意識することでスッキリ収納できることをご紹介しました。
当然収納するものによって、最適なサイズは異なります。
とにもかくにも収納のサイズは、収納したいものや、それに合う収納ケースのおおよそのサイズをあらかじめ把握した上で決めることが大切かと思います。
この記事を見てくださった皆さんの収納が、スッキリかつコスパ良いものになることを願っています!
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